ギアレポート【ランニングシューズ】ルナサンダルからのベアフットラン考
もう4年以上前だろうか、名著『Born to Run』を読んでから、ベアフットランを意識した。「でもさすがにサンダルでのランニングは……」と思っていたのだが、ずっと頭から離れず、翌年にはルナサンダルを購入。夏場のジョギングを中心に走るようになって、3年が経つ。靴底もかなりすり減っていて、そろそろ買い替えの時期になることもあり、購入からこれまでを振り返ってみる。
新品のルナサンダル。
確かに走り方は大いに変わった気がする。最初は「こんなペラペラなソールで走るのか!」といった驚きがあった。その分、自然に足に負担がかからないような走り方になってくる。事実、多い時で月300キロ走ることもあるのだが、ルナサンダルを使うようになって、これまでのように膝や足底筋を痛めることがなくなった気がする。
そして何よ得難いのは開放感だ。ちょうどルナサンダルを購入した時期は、フルマラソンからウルトラマラソンやトレイルランニングへと移行したタイミングでもあり、スピードから距離へ、そしてよりランニングを「楽しむ」ようになった頃でもある。そのような時に出会ったベアフットランの開放感は、よりランニングが生活に入り込んだような気もする。
単にスピードを追い求めるのではなく、ランニングにライフワーク的なものを求める人にはおすすめなギアだといえる。